Gastric emptying in patients with collagen diseases using the acetaminophen method

Autor: Masahide Tojo, Tetsuya Inatome, Takashi Yano, Naoto Kitajima, Yoshikazu Kinoshita, Toshio Itoh, Hisashi Fukuzaki
Rok vydání: 1992
Předmět:
Zdroj: Japanese Journal of Clinical Immunology. 15:497-500
ISSN: 1349-7413
0911-4300
Popis: 膠原病患者と健康人に対してアセトアミノフェン法による胃排泄能を検討した.朝,試験食とアセトアミノフェン1.5gを服用させ, 45分後に採血し,血中アセトアミノフェン濃度を蛍光偏光免疫測定法にて測定した.健康人8人の胃排泄能の結果は9.2±0.5μg/ml (Mean±SE)で, 15人のSLE患者, 9人のPSS患者, 4人のMCTD患者の結果は各々10.6±1.2μg/ml, 6.6±1.1μg/ml, 6.6±1.6μg/mlであった.各膠原病患者と健康人との間には有意な差を認めなかったが, SLE患者4例, PSS患者5例, MCTD患者2例に胃排泄能の遅延がみられた.アセトアミノフェン法による胃排泄能検査はアセトアミノフェンが胃では吸収されず,胃から十二指腸へ排泄されてはじめて吸収され,血中に移行することを利用したもので,一定時間後における血中アセトアミノフェン濃度をもって胃排泄能とするもので,患者への苦痛が少なく,多くの症例を同時に測定でき,安全性,再現性に優れ, radioisotope法と高い相関を認める優れた方法と考えられる.今後膠原病の胃の病変の有無を検索する上で,このアセトアミノフェン法による胃排泄能検査は重要な手段になりえると考えられ,今後の普及が望まれる.
Databáze: OpenAIRE