Three-dimensional analysis of activation wavefront in thick strand as guinea pig papillary muscle
Autor: | Shin-ichi Hiramatsu, Toshisuke Kishikawa, Toru Maruyama, Takehiko Fujino, Show Kanaya, Yoshikazu Kaji |
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Rok vydání: | 1998 |
Předmět: | |
Zdroj: | Japanese Journal of Electrocardiology. 18:11-19 |
ISSN: | 1884-2437 0285-1660 |
Popis: | 乳頭筋のような束状の心筋組織における興奮伝播過程は一次元ケーブル理論では説明困難である.モルモット乳頭筋の切断端を平面状に定常刺激しつつ微小電極でのマッピングにより三次元の興奮前面波形を作成すると, 表層の興奮伝播が深部のそれに先行する曲面を形成した.この傾向は高頻度刺激時や低酸素状態で顕著となりジソピラミド投与で平坦化した.細胞内外電位の比から細胞外抵抗を推定すると標本の表層ほど小さく, これが表層伝導を力口速している可能性が示唆された.逆に切除標本の深部では酸素の拡散障害から深部虚血が予想され, 高頻度刺激時や低酸素状態ではそれが顕著になることが深部伝導を遅延させる原因と考えられた.またジソピラミドは活動電位の最大立ち上がり速度に対する抑制率をその効果の指標とした場合, 表面で強く作用して曲面状の興奮前面波形を平坦化したと考えられた.以上のように乳頭筋などの束状の心筋組織での三次元的な興奮伝播過程は複雑で, それが酸素濃度勾配や局所の代謝状態, 電解質・代謝産物・薬物の拡散などにより一層修飾されると考えられた. |
Databáze: | OpenAIRE |
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