Study on Culture Filtrate Antigens from Aspergillus fumigatus

Autor: Takeshi Mori, Mayumi Takahashi, Tsukasa Ebe, Hiroshi Isonuma, Makiko Matsumura
Rok vydání: 1993
Předmět:
Zdroj: Nippon Ishinkin Gakkai Zasshi. 34:439-444
ISSN: 1882-0476
0916-4804
DOI: 10.3314/jjmm.34.439
Popis: アスペルギルス感染症の抗体検出用抗原として, 筆者らは以前より培養濾液粗抗原を使用して血清診断を行っているが, 抗原液作製時に不溶物を生じるなどの問題点がある. これらを改良すると共により良い抗原の作製を目的として, 培養期間を変えた10種の粗抗原を調製し, 寒天ゲル内二重拡散法 (DD法) と免疫電気泳動法 (IE法) を行い患者血清との間に形成される沈降線の数と性状を比較した.その結果, 培養時間の延長に伴い沈降線数が増加し, DD法では6週間培養粗抗原でピークに達するが, 7週間培養以降の粗抗原では沈降線の形態が変化し, 培養中に成分に何らかの変化が起こっていることが推定された. 一方, IE法では9週間以上培養した濾液で沈降線が一本増しており, これについては今後さらに検討する余地がある.以上の事からアスペルギローム患者血清に対しては, これまで用いてきた3週間培養の培養濾液粗抗原より6週間培養濾液粗抗原の方が有用であることがわかった.
Databáze: OpenAIRE