Coexistence of Mucinous Cyst Adenoma of the Pancreas and Bile Duct Carcinoma. A Case Report
Autor: | Tohru Masuda, Tetsuya Ikeda, Hide Yano, Tatsuki Fukuura, Hiroshi Suzuki, Hisashi Tarao, Nobuhito Sugihira, Kiwamu Sakakura, Itsuo Kusano |
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Rok vydání: | 2002 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 63:171-174 |
ISSN: | 1882-5133 1345-2843 |
DOI: | 10.3919/jjsa.63.171 |
Popis: | 患者は67歳,女性で食思不振を主訴に近医受診.腹部超音波検査で,膵嚢胞が疑われ,当院紹介された.腹部CT, MRI検査では,膵体部後面に,径約5cm大で,一部に隔壁様構造を有する嚢胞を認めた. ERCP検査では,総胆管,膵管とも膵内の同レベルで狭窄し,嚢胞と主膵管との交通は認めなかった.腹部血管造影検査では,嚢胞部は無血管野として認められ,脈管のencasementは認めなかった.以上より,膵嚢胞が胆管狭窄の原因とは考えにくく,他病変の存在を疑い手術を施行.術中に,膵頭部後面に,嚢胞とは明らかに違う約2cm大の固い腫瘤を触知し,術中迅速病理検査の結果,腺癌と診断され,膵頭十二指腸切除術を施行した.病理学的検査所見では,嚢胞は膵管由来と考えられる粘液嚢胞腺腫であり,癌とは相互に関係はなかった.今回われわれは,下部胆管癌に膵粘液性嚢胞腺腫を合併し,術前診断に苦慮した1例を経験したので報告した. |
Databáze: | OpenAIRE |
Externí odkaz: |