A Case of Erythroderma Associated with Hepatocellular Carcinoma

Autor: Manabu Maeda, Toshikatsu Shibata, Nichiyo Matsumoto, Norisato Takiguchi, Miho Toritsugu, Katsuhiro Sanada, Koji Ito, Susumu Hiranuma
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 38:424-428
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.38.424
Popis: 症例は67歳の男性で, 平成15年9月中旬より皮膚の乾燥と掻痒感を自覚し, 9月27日当院の皮膚科を受診した. 全身皮膚の潮紅と落屑を認め, 紅皮症と診断され, 10月1日皮膚科に入院した. 紅皮症の治療とともに内臓悪性腫瘍の検索を行い, 肝右葉にSOLを認め, 検査の結果, 肝後区域に6cm大の非B非C型の肝細胞癌を認めた. 12月12日, 肝右葉切除, 胆摘を行い, 術後経過良好にて第16病日に退院となった. 右葉の腫瘍は, 高分化型肝細胞癌で多結節癒合型腫瘤であった. 術後, 皮膚の掻痒感は著明に改善し, 皮膚病変も軽快した. 本邦における内臓固形癌に随伴した紅皮症の報告は自験例も含め63例で, 肝癌に随伴した紅皮症は自験例が2例目である. 紅皮症では内臓悪性腫瘍の合併率が通常より高率であり, 原因不明の紅皮症症例では, 内臓悪性腫瘍が合併している可能性も考慮し, 積極的に全身検索を行う必要がある.
Databáze: OpenAIRE