The Design of Environment-Friendly High Performance Polymer
Autor: | Nobuhiro Matsuda, Takanori Yamashita, Kunihiko Kobayashi |
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Rok vydání: | 2012 |
Předmět: | |
Zdroj: | JAPAN TAPPI JOURNAL. 66:139-141 |
ISSN: | 1881-1000 0022-815X |
DOI: | 10.2524/jtappij.66.139 |
Popis: | 近年,省資源化に対応した循環型社会を形成していくために,3R(リデュース・リユース・リサイクル)が推進されている。その一環として我々は少ないポリマー使用量で十分な塗工層強度を発現する環境に優しい高性能ポリマーを開発しており,本稿においてその設計,並びに性能について報告する。塗工紙製造には変性スチレン―ブタジエンポリマーラテックスが使用されており,これは塗工層中で連続フィルムを形成することでピグメント等を接着する。従ってポリマー使用量を削減するとポリマー粒子数が減少し連続フィルムを形成できなくなり,塗工層強度が低下する傾向となる。そこで我々は,単位体積当たりのポリマー粒子数を増やす,つまりポリマー粒子を小粒子径化することでこの課題に取り組んだ。その中で,小粒子径ポリマーは使用量削減に効果的であることを確認できたが,安定性や粘度の面から商業ベースでの生産,使用が困難であることが確認された。この課題に対して,我々はポリマー粒子の変性状態に着目し,水溶性官能基含有モノマー由来の水溶性ポリマー量減少,および水溶性官能基含有モノマーの粒子グラフトを促進することで対応を可能にした。結果,従来使用されているポリマーに対し10%以上のポリマー使用量削減が可能な高性能ポリマーを開発するに至った。現在,この高性能ポリマーは実プラントレベルでの提供が可能になっており,今後,循環型社会へ貢献できることを期待する。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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