THE EFFECT OF EXCESSIVE SALT INGESTION ON THE BLOOD PRESSURE AND THE VASCULAR REACTIVITY IN RAT

Autor: Hisashi Ogasawara
Rok vydání: 1969
Předmět:
Zdroj: Nihon Naika Gakkai Zasshi. 58:209-218
ISSN: 1883-2083
0021-5384
DOI: 10.2169/naika.58.209
Popis: 高血圧の成因解明の目的で食塩の高血圧発現におよぼす影響について研究した.その結果,高食塩飼料(10%NaCl含有)を幼若白鼡に投与後約16週目で持続性高血圧が78%発生したが,生後19週目の成熟白鼡に高食塩飼料を投与開始した際には持続性高血圧の発生はなかつた.食塩投与による高血圧白鼡は多飲で多尿であつた.また後肢標本による潅流実験の結果,高血圧白鼡においては正常血圧白鼡に比較してnoradrena1ineに対する血管反応性の亢進が認められた.さらに,食塩投与による高血圧白鼡の心臓,大動脈および腎臓を組織学的に検索すると,腎の動脈および細動脈の肥厚と硝子様化ならびに冠状動脈の肥厚を多数例に認めたが,大動脈は特異的変化を示さなかつた.したがつて,長期間にわたる食塩過剰投与によつて発生した白鼡の高血圧は,腎の血管障害と, noradrenalineに対する末梢血管の反応性の亢進によるものと思惟された.
Databáze: OpenAIRE