Clinical Evaluation of the Immunoadsorbent Therapy of Immunoneuropathies

Autor: Takafumi Yura, Hirohide Matsuo, Tohru Sumikura, Yoshihiro Takamitsu, Hisashi Bandai, Kouichi Uchida, Hitoshi Miki, Norihiro Takahashi, Shigekazu Yuasa, Shigehiro Miki, Yumiko Kunimune, Hiroshi Fujioka, Masaki Aono
Rok vydání: 1991
Předmět:
Zdroj: Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy. 24:1086-1090
ISSN: 1884-6211
0911-5889
DOI: 10.4009/jsdt1985.24.1086
Popis: 難治性免疫性神経疾患患者に対し免疫吸着療法 (IAT) を施行し, その臨床的有用性を検討した.対象は慢性多発性根神経炎 (CIDP) 5例, ギランバレー症候群 (GBS) 1例で, CIDP症例についてはステロイド療法などの薬物治療に反応しないものとした. 血液浄化法は膜分離法による血漿吸着法とし, 吸着カラムにはポリビニールアルコールゲルにフェニルアラニンをリガンドとして固定した疎水性カラムを使用した. IATは症例により1-35回施行した. 全例で活動力低下, 異常知覚, 歩行障害などの自他覚症状の改善を認め, 握力検査においても筋力増強が確認された. IAT施行前後の血中蛋白分画の比較では免疫グロブリン分画の有意の減少がみられたが, アルブミンは不変であった. また, CIDP症例においてはIAT施行前, 全例に髄液蛋白濃度の増加がみられたが, IAT施行後はほとんどの症例で蛋白濃度の明らかな減少を認めた. 副作用としてIAT施行中の-過性の血圧低下と施行後の発熱を認めたが, いずれも重篤なものではなかった. 以上より, 本療法は難治性免疫性神経疾患に対し有用かつ安全に施行可能な治療法と思われた.
Databáze: OpenAIRE