Autor: |
Tatsuhiko Ogawa, Takuya Abe, Takeshi Iimoto, Toshiso Kosako |
Rok vydání: |
2009 |
Předmět: |
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Zdroj: |
RADIOISOTOPES. 58:161-168 |
ISSN: |
0033-8303 |
DOI: |
10.3769/radioisotopes.58.161 |
Popis: |
49cm厚みの普通コンクリートを用いた遮へい実験を東京大学高速中性子源炉「弥生」を用いて行った。遮へい実験は重コンクリートの壁に囲まれた体系で行い,重コンクリートからの後方散乱が中性子線束に影響しうる状況で行った。計測は197Au(n,γ),カドミウムで包んだ金の197Au(n,γ)そして115In(n,n′)の反応を用いた箔放射化法により行った。一方で中性子輸送計算を行って普通コンクリート内の中性子スペクトルを求め,中性子捕獲断面積と掛け合わせることで,実験の反応率の再現を試みた。計算結果と実験結果の比較は良好な一致が見えたが,最深部でのみ顕著な不一致が確認された。計算において実験を正しく模擬するには,普通コンクリート後方の重コンクリートの組成が重要であると考えられた。そこでまず壁から散乱される中性子束を無視して計算を行ったところ,計算は実験を0.1倍過小評価した。次に,重コンクリートの組成として文献値を用いたところ,計算値は5倍の過大評価となった。最後に,重コンクリートの成分として施設設計の値を使用したところ,過大評価は2倍に収まった。したがって,重コンクリートで囲まれた体系において中性子の遮へい実験を行う上で,遮へい体の最深部における反応率を計算で正しく再現するには,重コンクリートの組成を計算に正しく反映させることが重要であると判明した。 |
Databáze: |
OpenAIRE |
Externí odkaz: |
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