A Case of Mitral Valve Stenosis and Tricuspid Valve Regurgitation Accompanied by Metal Allergy Treated with Mitral Valve Replacement and Tricuspid Valve Annuloplasty

Autor: Yu Shomura, Hiroshi Fujiwara, Yukikatsu Okada, Mikito Inouchi, Yasuhisa Ozu, Michihiro Nasu, Takashi Hashimoto, Shigeru Komori
Rok vydání: 2009
Předmět:
Zdroj: Japanese Journal of Cardiovascular Surgery. 38:385-388
ISSN: 1883-4108
0285-1474
DOI: 10.4326/jjcvs.38.385
Popis: 症例は66歳,女性で,僧帽弁狭窄症に対するPTMC施行12年後に労作時呼吸困難が出現した.精査の結果,僧帽弁狭窄兼逆流症および三尖弁逆流症のため手術適応と考えられたが,問診にて金属アレルギーが疑われ,パッチテストを施行した.亜鉛,マンガン,ニッケル,コバルト,重クロムにて陽性を示した.さらに,手術にて使用予定のハートワイヤー,胸骨ステンレスワイヤー,多くの機械弁,生体弁での金属部分のパッチテストでも陽性を示した.国内使用可能な人工弁のうち,SJM人工弁の一つがカーボン,タングステンのみで構成されており,人工弁のサンプルパッチテスト陰性のため使用可能と判断した.手術では,胸骨正中切開を避け右前第4肋間開胸下でアプローチし,左大腿動脈送血,上下大静脈脱血にて体外循環を確立後,SJMスタンダードカフ人工弁27 mmによる僧帽弁置換術,およびDuran flexible Band 27 mmによる三尖弁弁輪縫縮術を施行した.術後軽快退院し,1年6カ月後の現在,アレルギー症状はみられない.問診にて金属アレルギーが疑われ,パッチテストにて陽性と診断された金属は体内に埋め込まないように工夫すべきと考えられる.
Databáze: OpenAIRE