The Light Scattering Study of Polyvinyl Alcohol

Autor: Togoro Matsuo
Rok vydání: 1959
Předmět:
Zdroj: Kobunshi Kagaku. 16:603-608
ISSN: 1884-8079
0023-2556
DOI: 10.1295/koron1944.16.603
Popis: 粘度平均分子量Mv=12.3, 4.6, 2.1×104の3種のポリビニルアルコールの水溶液について光散乱の測定を行なった。23000gで遠心器精製を行なった溶液について三角度法から求めた重量平均分子量Mw としてMvの2倍に近い値が得られたが, 非対称係数および分子の端間距離の値は大きすぎるようであった。同じ精製条件の溶液について得たZimmープロットは異常なひずみを示し, それから計算した分子定数は異常に大きい。このことは溶液中に著しくミクロゲルが存在することを示している。遠心器精製後の溶液を “メンブランフィルター” で口過した場合には散乱強度は大きく減少したが, θ=30°の値は依然として大きすぎる値を示した。また口過した溶液を冷蔵庫中に2週間貯蔵し, 100℃ に加熱した後再び測定したところ, 散乱強度は口過直後より増加した。このような挙動は80℃ 以上で測定を行なっても変わらない。これらの結果からミクロゲルの一部は80-100℃ でも完全には消失しない会合粒子であり, 常温ではそれらがさらに凝集し可視的ゲルにまで, 成長するものと思われる。
Databáze: OpenAIRE