Spasmodic-Like Psychogenic Dysphonia (SPD)-A Case Report with Expert Assessment of Voice

Autor: Takeo Kobayashi, Miyoko Ishige
Rok vydání: 2006
Předmět:
Zdroj: The Japan Journal of Logopedics and Phoniatrics. 47:365-371
ISSN: 1884-3646
0030-2813
DOI: 10.5112/jjlp.47.365
Popis: 内転型痙攣性発声障害 (adductor spasmodic dysphonia: ADSD) 様症状を呈した心因性発声障害 (spasmodic-like psychogenic dysphonia: SPD) の1症例を報告した.本症例にはADSDに特徴的とされる圧迫性もしくは努力性嗄声, 声の途切れなどが認められ, 発声時, 軟性ファイバースコープにより喉頭の絞扼像が観察された.音声障害に経験の深い耳鼻咽喉科医5名が録音音声を聴取評価した結果, ADSDであることが強く疑われるとの点で全員一致した.心因性の呼吸障害と同時に発症したことなど, 主に問診上の所見から心因性発声障害を疑い, 心因性失声症とほぼ同様の音声治療を行い著効を得た.上記の音声治療による症状の消失ないし可逆性から心因性発声障害であるとの診断を確定した.SPDは誤ってADSDと診断される可能性がかなり高く, 診断に際しては詳細な問診, 包括的な音声検査および喉頭の観察, さらには診断を目的とした音声治療を行うべきであると考えられた.
Databáze: OpenAIRE