Ultrastructural study of syringocystadenoma papilliferum arising from eccrine sweat gland apparatus
Autor: | Chidori Asagami, Junichi Fujiyama, Toshiaki Kamei, Takao Uchihira |
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Rok vydání: | 1989 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nishi Nihon Hifuka. 51:718-725 |
ISSN: | 1880-4047 0386-9784 |
DOI: | 10.2336/nishinihonhifu.51.718 |
Popis: | 脂腺母斑より生じたsyringocystadenoma papilliferumの1例を経験し, 電顕的に観察する機会を得たので報告した。40才女子。左耳前部に生来存在していた脂腺母斑上に, 赤褐色腫瘤が生じてきた。赤褐色腫瘤の光顕所見では, 二層の腫瘍細胞と間質より成る乳頭様突起が多数認められ, これに連続して大小の腺腔を形成する腫瘍細胞の増殖が認められた。乳頭様突起間には, 不規則に入り組んだ管腔が形成され, 管腔の一部は表皮に直接開口していた。腫瘍細胞は, 管腔に面し楕円形核を有する円柱状細胞と, 間質に面し類円形核を有する立方形細胞の二種類が存在していた。電顕所見では, 二層の腫瘍細胞により形成された広い管腔と, 少数の細胞内管腔が認められた。管腔に面した細胞は管腔側に多数の微絨毛を有し, 細胞質内には小型で低電子密度の分泌顆粒が密に存在し開口分泌を思わせる所見も認められた。また, よく発達した粗面小胞体とゴルジ装置が認められ, 豊富なグリコーゲン顆粒が存在していた。間質側の細胞は, 明瞭な基底膜を有し, 暗調な細胞質内には分泌顆粒やミオフィラメントはみられなかつた。観察した限りでは, 明らかな筋上皮細胞は認められなかつた。光顕でみられた表皮に直接開口する管腔の存在と, 電顕で観察された分泌顆粒の性状や分泌様式は自験例がエックリン汗腺由来であることを強く示唆していた。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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