Usefulness of Three-Dimensional Computed Tomography of the Larynx for Diagnosis and Treatment of Laryngeal Scars
Autor: | Mamoru Suzuki, Mari Kitamura, Fumimasa Toyomura, Hiroyuki Hiramatsu, Rei Motohashi, Masaki Nomoto, Ryoji Tokashiki |
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Rok vydání: | 2010 |
Předmět: | |
Zdroj: | The Japan Journal of Logopedics and Phoniatrics. 51:171-178 |
ISSN: | 1884-3646 0030-2813 |
DOI: | 10.5112/jjlp.51.171 |
Popis: | 喉頭瘢痕症例では, ときに病態が複雑で治療に難渋することがある. 内視鏡では判断できない深部構造の異常が声帯粘膜波動や声帯運動の障害の原因となっている可能性がある. したがって声帯病変のみならず深部の瘢痕, 喉頭の枠組みの変形, 披裂軟骨の偏位や運動障害の有無についても把握する必要がある. 声帯内脂肪注入例, 喉頭外傷症例および喉頭外傷後に喉頭截開術を受けた症例を例に挙げ, 深部に存在する構造異常が声帯の粘膜波動や運動に及ぼす影響について3DCTで検討した. これらの症例は声帯の粘膜波動や声帯運動の障害を認め, 瘢痕病変の存在が疑われた症例である. 声帯内脂肪注入例では過注入により両側の声帯が緊満した結果, 声帯の粘膜波動が障害された. 喉頭外傷症例では輪状披裂関節部での輪状軟骨の骨折と披裂軟骨の脱臼を認めた. 喉頭截開術後の症例では, 片側の披裂軟骨脱臼および両側の甲状軟骨板の上下方向のずれによる声帯レベルの差を認めた. これらは声帯粘膜波動や声帯運動の障害の原因であった. 喉頭瘢痕による音声障害の治療において, 内視鏡で観察できる部分だけでなく, 深部に存在する構造異常の有無についても考慮する必要がある. 3DCTは喉頭領域の複雑な立体配置の描出が可能であり, 喉頭瘢痕症例の評価に適している. |
Databáze: | OpenAIRE |
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