A case of sporadic porphyria cutanea tarda in heavy drinker associated with hepatitis C virus infection

Autor: Takashi Shimoyama, Keiji Nakasho, Akira Kinugasa, Kunio Uematsu, Shigeyuki Shintani, Masaaki Wada, Takashi Nishigami, Koji Sawada
Rok vydání: 1996
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 37:572-579
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.37.572
Popis: C型肝炎ウイルス(HCV)感染を伴う散発性晩発性皮膚ポルフィリン症の1男性例を報告する.本例は48歳男性で,輸血歴および多飲酒歴を有していた.入院時血液検査でHCV抗体,HCV RNAが陽性を示すとともに軽度のトランスアミナーゼの異常およびγ-GTPの明らかな上昇を認めた.肝生検組織像ではpiecemeal necrosis, spotty, necrosis等のHCVの関与を示唆する慢性活動性肝炎像を認めるとともにpericellular fibrosis, central sclerosis等のアルコール性肝障害(ALD)を示唆する像を認めた.また,肝細胞およびKupffer細胞には中等度にヘモジデリンやリポフスチンの沈着を伴っていた.本例の慢性肝障害の主な成因としてHCVおよびALの両者の関与が示唆された.以上の所見からHCV感染を伴う大酒家の肝生検組織における慢性肝炎,ALD,鉄沈着像の同時出現は,日常の光学顕微鏡観察下において,PCTを示唆する重要な組織学的所見をなすと思われた.
Databáze: OpenAIRE