Effects of Minocycline-HCl Paste on Human Dentin Surfaces
Autor: | Seidai Murai, Koichi Ito, Masahiro Eda, Kuniharu Suzuki, Jun-ichi Otogoto, Naoto Yoshinuma |
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Rok vydání: | 1996 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology). 38:282-289 |
ISSN: | 1880-408X 0385-0110 |
Popis: | 歯周疾患に対して, スケーリング, ルートプレーニングに代表される機械的プラークコントロールが行われている。近年, 化学的プラークコントロールの効果が着目され, 臨床で多く行われている。化学的プラークコントロールのひとつとして, 抗生物質の局所投与剤である塩酸ミノサイクリンペーストが臨床で応用されている。細菌学的効果および臨床パラメーターの改善について多くの報告がなされているが薬剤が接するであろう歯根表面への影響を検討した報告は見あたらない。そこで, 歯根面に対する塩酸ミノサイクリンペーストの影響をin vitroで検討することを目的とした。ヒト抜去歯から象牙質試片を切り出し, 濃度の異なる塩酸ミノサイクリンペースト溶液に順次浸漬され, その表面性状の変化と細胞親和性を知る目的で試片上でヒト歯根膜細胞を培養し, 走査型電子顕微鏡で観察した。なお, コントロールは, リン酸緩衝液で処理を行った。コントロール群に比較して塩酸ミノサイクリン処理群の試片は, スメヤー層が除去され, 歯根膜細胞の付着が多く認められた。また, 細胞が付着した状態で塩酸ミノサイクリンペーストを用いたことを想定して付着細胞に対して培養液中50μg/ml濃度になるように塩酸ミノサイクリンペースト溶液を添加し24時間培養した。しかし, 細胞増殖に対する著明な効果は認められなかった。以上の結果から化学的プラークコントロールを併用することにより, 象牙質表面のスメヤー層が除去され, 細胞が付着しやすい環境を作ることが示唆された。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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