Dynamic Mechanical Properties of Paper Containing a Polyacrylamide Dry Strength Resin
Autor: | Tatsuo Yamauchi, Takushi Sakaemura |
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Rok vydání: | 2009 |
Předmět: | |
Zdroj: | JAPAN TAPPI JOURNAL. 63:1349-1361 |
ISSN: | 1881-1000 0022-815X |
DOI: | 10.2524/jtappij.63.1349 |
Popis: | カチオン性あるいは両性ポリアクリルアミド系紙力増強剤(PAM)を内部添加あるいは外部添加法で加えた手抄き紙を調製した。まず,全反射FT―IR測定とスパッターエッチング処理を組み合わせた分析法を用い,上記のPAM添加紙内における繊維壁内深さ方向のPAM分布を検討した。内部添加紙におけるカチオン性及び両性PAMはいずれも,繊維壁表面近傍に多く分布する一方,壁内部にも分布するが,両性PAMにおける繊維壁表面近傍の分布は顕著であった。上記のPAM添加紙の動的粘弾性を140~260℃の温度域で測定した。内部添加紙においてはカチオン性及び両性PAMのいずれも,さらに後者では溶液及び懸濁液状態で添加してもtanδのピーク高さで表される高分子的挙動はほとんど検出されなかった。他方,外部添加紙ではその特徴的な高分子的挙動が明瞭に見られ,PAM含有量が多くなるにつれ,また,特に懸濁液状態で添加した両性PAMの場合で,顕著であった。これらの結果は,内部添加紙中のPAMはほぼ分子状態で散在するが,外部添加紙中のPAMは相を形成して存在することを示唆する。なお,210℃付近でのtanδが示すピークは高分子固体としてのPAMのガラス転移現象によると考えられ,示差走査熱量計による測定結果もこの考えを支持した。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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