GENOTYPIC SPECIFICITY OF CHEMILUMINESCENT ENZYME IMMUNOASSAY SCREENING FOR HUMAN PARVOVIRUS B19 ANTIGEN IN BLOOD DONORS

Autor: Keiji Matsubayashi, Shinichi Kishimoto, Hiromi Takeda, Hidekatsu Sakata, Kenji Tadokoro, Hisami Ikeda, Toshiaki Kato, Hiromi Ihara, Shinichiro Sato
Rok vydání: 2011
Předmět:
Zdroj: Japanese Journal of Transfusion and Cell Therapy. 57:146-152
ISSN: 1883-0625
1881-3011
Popis: 【背景】日赤では,輸血用血液や血漿分画製剤原料へのヒトパルボウイルスB19(B19V)の混入を防止するため,化学発光酵素免疫測定法(chemiluminescence enzyme immunoassay:CLEIA)によるB19V抗原スクリーニング検査を実施している.近年,B19Vは3種の遺伝子型に分類されたため,米国食品医薬品局(FDA)は,血漿分画製剤製造工程中の検査として,すべての遺伝子型が検出可能な核酸増幅検査を導入するよう勧告した.しかし,本邦で流行しているB19Vの遺伝子型や,CLEIA法がB19Vの遺伝子型すべてを検出可能かは不明である.【対象と方法】既報を改変したB19Vユニバーサルreal-time PCR法(U-PCR法)およびCLEIA法で,3種類のB19V遺伝子型を含むWHOパネルを測定し,それぞれの検出感度を評価した.また,過去13年間の北海道内献血者から検出されたB19V陽性検体96例を用いて,U-PCR法による検出および遺伝子型を調査した.【成績】U-PCR法およびCLEIA法のいずれの方法でも,3種類のB19Vが検出可能であった.U-PCR法の検出感度は1型,2型および3型に対して,それぞれ13.6,9.4および14.6IU/ml以上であった.またCLEIA法の検出感度はいずれの遺伝子型についても約6.3 log10IU/ml以上と推測された.B19V陽性96例全例がU-PCR法で陽性となり,遺伝子型はすべて1型であった.【結論】CLEIA法は3種類のB19Vすべてを検出可能であった.また過去13年間に道内で検出されたB19Vは1型だけであった.
Databáze: OpenAIRE