A Case of Leiomyoblastoma of the Duodenum

Autor: Yutaka Kobayashi, Yoju Miyamoto, Kiyozumi Yabe, Takeshi Marumori, Masateru Sato
Rok vydání: 1993
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 26:112-116
ISSN: 1348-9372
0386-9768
Popis: 症例は46歳の男性.心窩部痛を主訴として来院した.上部消化管造影および上部消化管内視鏡検査にて, 十二指腸球部小轡側に一部陥凹を伴った粘膜下腫瘍を認め, 生検を施行したところ, 平滑筋由来の分類不可能な腫瘍細胞があり, CT検査でも十二指腸に腫瘍像を認めた.このため十二指腸粘膜下腫瘍の診断のもとに開腹.腫瘍は十二指腸球部小轡側と膵頭部の間に存在したが, 膵臓など周囲臓器との癒着なく, 十二指腸切開腫瘍摘出術を施行した.組織所見では, 紡錘型および多角型の類上皮性細胞が多数存在し, その豊富な細胞質は好酸性であった.以上より腫瘍は平滑筋芽細胞腫と診断された.平滑筋芽細胞腫は, その多くが胃原発であり, 十二指腸原発は極めて希である.今回われわれは十二指腸原発平滑筋芽細胞腫の1例を経験したので, 若干の文献的考察を加え報告する.
Databáze: OpenAIRE