Perioperative managenent of patients with end-stage renal failure undergoing cardiac surgery
Autor: | Yuri Sasaki, Toshihisa Hoshino, Taketoshi Hayashi, Mariko Kato, Shinji Naganuma, Tatsuo Kawai, Iwakazu Kaneko, Hiroshi Honda, Kazuo Era, Satoshi Teraoka, Yoshihiko Nakagawa, Yoshihito Yamagata, Shohei Fuchinoue, Ichiro Nakajima, Kazuo Ota, Kazuo Kubo, Tetsuzo Agishi |
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Rok vydání: | 1988 |
Předmět: | |
Zdroj: | Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy. 21:545-549 |
ISSN: | 1884-6211 0911-5889 |
DOI: | 10.4009/jsdt1985.21.545 |
Popis: | 1977年より1986年に東京女子医大で心臓・大血管手術を施行した37例の透析患者のうち, 開心術あるいはaortocoronary bypass graft (ACB) を施行した12例について術中, 術後の管理上の問題点を血液浄化法を中心に検討した.症例は不安定狭心症5例 (全例3枝病変でうち1例は腹部大動脈瘤を合併), 急性心筋梗塞および中隔穿孔1例, 肺動脈狭窄, 心房・心室中隔欠損, 僧帽弁閉鎖不全1例, 亜急性心内膜炎, 大動脈炎, 大動脈弁・僧帽弁閉鎖不全1例, 僧帽弁狭窄2例, 僧帽弁閉鎖不全1例, 心房中隔欠損1例であり, 施行した手術はACB (2枝バイパス) 5例 (うち1例は腹部大動脈瘤切除・人工血管移植術も施行), 心室瘤切除, 中隔穿孔閉鎖1例, 肺動脈拡張, 心房・心室中隔欠損閉鎖1例, 心房中隔欠損閉鎖1例, 大動脈弁・僧帽弁置換1例, 僧帽弁置換1例, 交連切開術2例であった.直死例は2例 (16.7%) で, 1例は原疾患の心内膜炎が術後敗血症に進展したもので, 他の1例は術直後の低拍出量症候群によるものであった.6例の虚血性心疾患のうち5例にACB (全例2枝バイパス) を施行し, 1例が術後51日目に出血性脳梗塞で死亡した. 術後は10例に腹膜灌流 (PD) を行い, 循環動態の安定, 出血性合併症の予防の点で有効であった. その後7例は血液透析 (HD) に変更したが, うち2例は変更直後に出血性合併症で死亡した. 術前よりcontinuous ambulatory peritoneal dialysis (CAPD) に導入し, 術後もcontinuous PDで維持した4症例は全例術後経過は良好であった. また8例において術中人工心肺にHD, 血液濾過を併用したが, 術中術後の水分管理, 電解質・酸塩基平衡の補正, 高窒素血症の予防に有効であった.透析患者の心臓手術については早期に手術を行うこと, 適切な血液浄化法を施行することによりその成績の改善が期待される. |
Databáze: | OpenAIRE |
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