A CASE OF PRIMARY ALDOSTERONISM ASSOCIATED WITH SPIRONOLACTONE INCLUSIONS

Autor: Emiko Chisaka, Seizaburo Kashiwagi, Jun Sasaki, Takashi Imamura, Michio Fukuma
Rok vydání: 1975
Předmět:
Zdroj: Nihon Naika Gakkai Zasshi. 64:558-564
ISSN: 1883-2083
0021-5384
Popis: Spironolactone投与によつて副腎皮質球状層に円形,層状構造を示す細胞封入体が発現するという報告が注目されている.症例は, 26才の女性.原発性アルドステロン症の診断のもとに極めて大きな左副腎原発の良性腺腫(17g, 27×34×25mm)が摘出された.組織検査で腺腫に圧排された正常副腎皮質球状層細胞に限局するスピロノラクトン封入体が光学ならびに電子顕徴鏡的組織検査によつて認められた.原発性アルドステロン症にスピロノラクトン封入体が認められたという報告は少ない.本症例の術前,検査として,静注可能な抗アルドステロン剤, canrenoate-K (300/日, 10日間)を使用したが,開始10日目より,妄想,幻聴などの症状が出現し,術後も持続している.この精神症状は見当織や,人格障害などなく明らかに内因性精神病とは異なつていた.原発性アルドステロン症でこの様な精神異常を合併した例の報告は見あたらない.一方, canrenoate-Kの中枢神経作用を示唆する報告があり,本症例の精神症状との関連性が疑われる.
Databáze: OpenAIRE