A rare case of androgen-producing adrenal cortical carcinoma in a girl

Autor: Wataru Takahashi, Yasue Shitara, Rie Shibata, Yukihiko Morikawa
Rok vydání: 2004
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 43:335-339
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.43.335
Popis: 背景:小児副腎皮質癌はまれな腫瘍で, 診断にも注意が必要である.症例:4歳, 女児, 腹部腫瘤, 男性化兆候があり, 内分泌学的に副腎性アンドロゲンの高値を認めた. 摘出腫瘍の大きさは12.0×8.0×7.5cm, 430g. 被膜に覆われた赤褐色の腫瘍で, 割面は膨隆し出血壊死性で下大静脈内への腫瘍浸潤を認めた. 組織学的には好酸性の腫瘍細胞が充実性に増殖しており, 核は大小不同を示し大型異型核を有する細胞も目立った. 電顕的に, 滑面・粗面小胞体が発達し, 球状の糸粒体が豊富で, 脂肪滴も多く, 副腎皮質細胞に特徴的な像がみられた. 捺印細胞診では, 出血壊死性の背景にやや大型で類円形の腫瘍細胞が散在性にみられ, その細胞質は厚く豊富で好酸性の顆粒を有し, 核は偏在傾向を示し大小不同があり核クロマチンは粗く増量していた. 多核細胞, 核内空胞も散見された.結論:本症例の病理組織像はアンドロゲン産生副腎皮質癌のそれと合致していた. 本腫瘍の診断には, 細胞の異型度, 腫瘍の大きさ, 内分泌学的データを加味することが必須と思われた.
Databáze: OpenAIRE