A case of pre-C mutant type B chronic hepatitis with S mutation found to become HBs-Ag-negative after acute aggravation

Autor: Tatsunobu Karasawa, Seika Shimada, Masaaki Suzuki, Gotaro Toda, Shigeo Koido, Yoshio Aizawa, Sadamu Homma, Mikio Zeniya, Tomonobu Kawabe
Rok vydání: 1996
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 37:632-637
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.37.632
Popis: 48歳,男性,1990年7月,検診にて肝障害を指摘され,HBs抗原陽性,HBe抗原陰性,HBe抗体陽性であった.1991年5月,特別な誘因なく著しいtransaminase値の上昇を認め入院となった.RFLP法による解析により,HBV遺伝子のpre-C領域の28番目のコドンがTGGからTAGに変化したHBV pre-C変異株の感染を認め,これに起因するB型慢性肝炎の急性増悪と診断された.入院後肝不全状態を呈することなく,transaminase値は一峰性の上昇を示した後正常化した.肝生検では小葉改築傾向を示すCAH2bの所見であった.この急性増悪の後よりHBs抗原量は持続的に低下し,約1年半後の1992年10月に陰性化した.PCR法によるHBV-DNAも陰性化し,肝組織所見も著しい改善が認められ,臨床的に肝炎は治癒と判断された.しかし,KBs抗体は現在に至るまで陰性であるため,HBs抗原をコードする領域の遺伝子解析を行ったところ,S領域内に数種類のアミノ酸の変異や挿入が認められた.
Databáze: OpenAIRE