Role of Mannan on Adhesion of Candida albicans to Epithelial Cells
Autor: | Keiko Kagaya, Takashi Nakase, Yozo Miyakawa, Yoshimura Fukazawa, Motofumi Suzuki |
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Rok vydání: | 1996 |
Předmět: | |
Zdroj: | Nippon Ishinkin Gakkai Zasshi. 37:71-76 |
ISSN: | 1882-0476 0916-4804 |
DOI: | 10.3314/jjmm.37.71 |
Popis: | 上皮細胞付着性は菌の粘膜への定着を引き起こし,感染成立の第一段階として重要である.Candida albicansは他のカンジダ属の菌種と比べて上皮細胞付着能が高く,ヒトからの分離頻度も高いことが知られているが,その中でも多くが血清型AであることからA型特異的な抗原6と呼ばれるマンナン側鎖の構造がC. albicans Aの上皮細胞付着性を支配している可能性が示唆される.そこで,C. albicans Aから得られた抗原6欠損変異株の上皮細胞付着性を検討した結果,抗原6欠損変異株はヒト上皮細胞付着性が著しく低下していることが示された.さらにC. albicans Aの上皮細胞への付着が親株マンナンおよび抗原6特異的な抗体で阻害されること,また抗原6をもつ菌種はもたない菌種よりも明らかに付着能が高いことが示され,抗原6の付着素としての重要性が示唆された.抗原6特異的な単クローン抗体(MAb-6)に対するオリゴ糖のELISA阻害活性を検討した結果,マンナン側鎖の非還元末端のβ結合がMAb-6に対する決定基として必須であることが示された.さらに,サルモネラC1血清群がMAb-6と交差反応性を示すこと,およびコンピュータによるβ結合を含むマンノオリゴ糖とサルモネラO抗原側鎖の立体配位の検討から,MAb-6に対する決定基の最小単位がMan-β(1-2)-Man-α(1-2)-Man-であることが示され,ヒト上皮細胞に対するC. albicans Aの付着にはこの構造が深く関与していることが示唆された. |
Databáze: | OpenAIRE |
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