Effects of cinacalcet on magnesium and potassium metabolism in peritoneal dialysis patients with residual renal function
Autor: | Seiichi Matsuo, Isao Ito, Yasuhiko Ito, Hideki Hiramatsu, Shoichi Maruyama, Susumu Toda, Masashi Mizuno, Kanako Shibata, Yasuhiro Suzuki |
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Rok vydání: | 2011 |
Předmět: |
medicine.medical_specialty
Cinacalcet Magnesium business.industry Potassium medicine.medical_treatment Urology chemistry.chemical_element Renal function Metabolism medicine.disease Peritoneal dialysis Endocrinology chemistry Internal medicine medicine Secondary hyperparathyroidism business medicine.drug |
Zdroj: | Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 44:1007-1013 |
ISSN: | 1883-082X 1340-3451 |
Popis: | 二次性副甲状腺機能亢進症(2°HPT)の治療薬であるシナカルセトは副甲状腺のカルシウムセンシングレセプター(CaSR)に結合することにより,副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌を抑制する.CaSRは副甲状腺のみならず,腎臓や骨,脳など全身に発現している.腎臓では,ヘンレループの上行脚や集合管に発現しているため,CaSRを介したマグネシウム(Mg),カリウム(K)代謝への影響が考えられる.腹膜透析(PD)は残腎機能保持が特徴であり,尿量が維持されているPD患者は多い.今回,残腎機能を有するPD患者へのシナカルセト投与の有用性,およびMg,K代謝を含めた安全性を検討した.残腎機能を有するPD患者6名を対象として,シナカルセト投与前と投与2か月後のintact PTH(iPTH),血清Ca値,血清P値,血清Mg値,血清K値,およびそれぞれの尿中排泄量の変化を検討した.また,腎機能の評価とシナカルセト服用中の有害事象,併用薬の調査を行った.シナカルセト投与により,血清iPTH値,血清P値,尿中P排泄量が有意に低下した.iPTHは中央値427.2(Interquatile range;IQR:351.2~1,313.3)pg/mLから中央値234.4(IQR:86.0~721.3)pg/mLに有意に減少した.一方,血清Ca値,血清Mg値,血清K値,Ca,Mg,Kの尿中排泄量には著明な変化はみられなかった.治療前後の血清Mg値,血清K値の中央値はそれぞれ2.2(IQR:1.9~2.3)mg/dLから2.0(IQR:1.8~2.5)mg/dL,4.5(IQR:4.4~5.2)mEq/Lから4.6(IQR:4.2~4.8)mEq/Lで,いずれも基準値内で有意な変化を示さなかった.シナカルセト投与による血清Mg,K濃度への影響は認められず,残腎機能を有するPD患者に対しても安全に使用できることが示唆された. |
Databáze: | OpenAIRE |
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