A CASE OF ACUTE APPENDICITIS AND APPENDICEAL DIVERTICULOSIS CAUSED BY A FISH BONE

Autor: Seiki Imada, Takatomo Koshiba, Hideharu Yamanaka, Tatsuo Itoh, Eiji Kadota, Masafumi Kogire
Rok vydání: 2004
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 65:3222-3225
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.65.3222
Popis: 症例は57歳男性.右下腹部痛を主訴として来院し,同部に圧痛と筋性防御を認めた. CTで右下腹部に直径4 cm大の腫瘤を認め,中心に点状の高吸収域が存在したため,糞石を伴う急性虫垂炎と考え虫垂切除術を行った.摘出標本では,虫垂内腔に長さ約1cmの魚骨が刺さっており,この部位より末梢側の虫垂は著明に腫大していた.病理組織所見では虫垂壁に魚骨刺入によると思われる切れ込みを認め,その周囲に強い炎症所見を呈していた.また,急性虫垂炎の所見に加え,虫垂仮性憩室が多発しているのを認めた.魚骨刺入による急性虫垂炎,虫垂仮性憩室はともに稀な疾患であるが,本例は魚骨が虫垂内腔に刺入し,虫垂内腔が閉塞したことで発症した急性虫垂炎,虫垂仮性憩室症と考えられたので,若干の文献的考察を加え,報告する.
Databáze: OpenAIRE