Adenocarcinoma of the Esophagus Metastasized from the Lung-A Case Report

Autor: Misao Yoshida, Satoshi Ishiyama, Tomoko Hanashi, Yousuke Izumi
Rok vydání: 2005
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 38:608-613
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.38.608
Popis: 症例は80歳の女性で, 嚥下障害, 体重減少を主訴に来院した. 胸部CTにて左肺下葉に胸膜陥入像を伴う腫瘤影を認め, 肺胞洗浄細胞診 (BAL) にて腺癌と診断された. また, 上部消化管造影, および内視鏡検査で胸部食道に, 粘膜面に変化のない全周性狭窄を認め, 超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診 (EUS-FNAB) を施行したところ, BALと同様の細胞を認め, 腺癌が強く疑われた. 対側肺転移, 食道転移を有する原発性肺癌, StageIVと診断した. 80歳と高齢であり, 呼吸機能, 腎機能の低下を認めたため, 姑息的治療を選択し, 経口摂取を可能にするための食道ステントを挿入し退院となった. 悪性腫瘍の血行性, リンパ行性食道転移は比較的まれであり, 自験例を含め19例の報告があるのみである. 今回, 我々はEUS-FNAB にて診断しえた, 肺癌の食道転移を経験したので文献的考察を加え報告する. 悪性腫瘍の血行性, リンパ行性食道転移は比較的まれである. 症状を有することが少なく, 剖検にて発見されることが多い.術前診断しえた症例は自験例を含め19例の報告を認めるのみである. 今回, 我々は超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診 (fine needle aspiration biopsy under endoscopic ultrasonography: 以下, EUS-FNAB と略記) にて診断しえた肺癌の食道転移を経験したので報告する.
Databáze: OpenAIRE