A Case of Heterochronous Ascending Colon Carcinoid 7 Years after Curative Resection of Descending Colon Carcinoid

Autor: Masaya Nomura, Yoshifumi Inoue, Hirohiko Yokotani, Yukinobu Yoshikawa, Shigeo Souda, Yuichi Fumimoto
Rok vydání: 2004
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 37:217-222
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.37.217
Popis: 症例は53歳の女性で, 下痢, 下腹部痛を主訴に当科受診. 下行結腸カルチノイドに対し, 1995年8月4日に左結腸切除術 (D2 郭清) を施行した. 病理組織学的には混合型カルチノイド, 銀反応陰性型で壁深達度mp, リンパ節転移n1 (+) であった. 術後7 年目の2002年3月19日, 上行結腸カルチノイドに対し, 右結腸切除術 (D2郭清) を施行した. 病理組織学的には混合型カルチノイド, 銀好性細胞型で壁深達度ss, リンパ節転移n (-) であった. 本邦では虫垂および直腸を除く大腸原発のカルチノイドは比較的まれで, うち多発例は自験例を含め3例であった. 結腸カルチノイド根治術後の異時性発生例は自験例のみであった. さらに, 腫瘍組織における癌遺伝子Wilms'tumor gene (WT1) のmRNAレベルは, 正常組織に比べ約200倍過剰発現していたことから, WT1 遺伝子が大腸カルチノイドの発生に関わっている可能性が示唆された.
Databáze: OpenAIRE