Comparison of Emergency Medical Services in Rural Areas of US and Japan

Autor: Yukihiro Watoh, Genro Ochi, Tatsuru Arai
Rok vydání: 1997
Předmět:
Zdroj: Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi. 8:247-252
ISSN: 1883-3772
0915-924X
DOI: 10.3893/jjaam.8.247
Popis: 日米両国の地方都市であるPittsburgh市,松山市,東温地区(愛媛県温泉郡重信町および川内町),米子市の4地区において病院外心肺停止患者について調べ,市民による1次救命処置の施行率やプレホスピタルケアの効率について比較した。市民による蘇生処置の施行率はPittsburghで35.2%であったのに対し,松山で8.4%,東温地区2.6%,米子8.9%と著しく下回っていた。救急医療システムへの通報から4分以内に1次救命処置を受けた患者は,Pittsburghで57.4%を占めたのに対し,松山15.3%,東温地区7.9%,米子17.9%であった。通報から10分以内に2次救命処置を受けた患者はPittsburghの83.1%に対し,松山27.7%,東温地区2.6%,米子39.3%にとどまった。病院外で施行された2次救命処置の頻度をみると,気管内チューブやラリンジアルエアウェイによる気道確保の施行率はPittsburgh 86.9%,米子91.1%に対し,松山16.4%,東温地区0%であった。電気的除細動や静脈路確保についても同様であった。以上のことから,市民による蘇生処置の施行率も含めたわが国のプレホスピタルケアの質は,Pittsburgh市と比較してかなり劣っており,同時に国内でも無視できない地域差があると考えられた。
Databáze: OpenAIRE