Superadditivity of Reducing Agents in a Heat-Developable Current-recording Material Consisted of Benzotriazole and Silver Benzotriazole

Autor: Kawajiri Kazuhiro, Fujiwara Masato, Nirasawa Mitsuharu
Rok vydání: 1991
Předmět:
Zdroj: NIPPON KAGAKU KAISHI. :1003-1007
ISSN: 2185-0925
0369-4577
DOI: 10.1246/nikkashi.1991.1003
Popis: ベンゾトリアゾールとベンゾトリアゾール銀の混合物から成る組成物は有機固体電解質として,電流を通し・陰極側に銀核を生成するという特性を持っている。この組成物に,さらに還元剤を加えて熱現像を行うと,陰極に生成した銀核を触媒核として,銀イオンが還元され,増幅的に銀縁を形成することを見いだした。この熱現像過程について,さらに検討を加えた結果,2種類の還元剤(4-(メチルアミノ)フェノールサルフェート/ヒドロキノン,4-プトキシカテコール/P 一エトキシフェノール)を組み合わせると,還元剤が超加成性を示すことが明らかになった。このような現象は,熱現像過程ではじめて見いだされたものである。前者の組み合わせでは,モル比で1:1,後者の組み合わせでは,1:2のときに超加成性が最大となる。このことから,超加成性は写真の現像と同様な再生機構で起こるが,後者においては,さらにP-エトキシフェノールのカテコールへの転化も同時に起こっていると結論した。
Databáze: OpenAIRE