Two Cases of Exulceratio Simplex Following Sclerotherapy for Esophageal Varices

Autor: Yoshisada Yamasaki, Fumitoshi Kimura, Fukumasa Tsuji, Yoichi Yamanaka
Rok vydání: 1993
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 26:1038-1042
ISSN: 1348-9372
0386-9768
Popis: Exulceratio simplex (Es) は微小な胃粘膜欠損の底部において比較的太い動脈が破綻し大量の出血をきたすまれな疾患である.食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法後にEsをきたした2例を経験したので, Esの成因などについて文献的考察を加えて報告する.症例1: 63歳, 男性.主訴: 吐血.現病歴: 食道静脈瘤より出血し硬化療法後に再吐血した.Esophago-cardiac junction (ECJ) 直下後壁側の破綻動脈より噴出する出血が確認された.症例2: 53歳, 男性.主訴: 全身倦怠感, 現病歴: 食道静脈瘤破裂し硬化療法後にECJ直下の後壁より動脈性出血部位を認めた.硬化療法後にEsをきたす成因については, 肝硬変に起因する動静脈シャントにより左胃動脈領域に生じた血栓による循環障害, また左胃動脈血流量の増大および血栓による血管抵抗増大による動脈破綻をきたすことが示唆された.
Databáze: OpenAIRE