A CASE OF SOMATOSTATIN PRODUCING ASYMPTOMATIC PANCREATIC ENDOCRINE TUMOR

Autor: Masami Yasuda, Shigeru Takeyama, Atsushi Tsuneda, Kaname Ishii, Kazuhiro Mori, Yutaka Yoshimitsu
Rok vydání: 2003
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 64:1458-1462
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.64.1458
Popis: 症例は65歳,女性.現病歴は,検診にて便潜血陽性を認め精査加療目的に当科受診となった.腹部CT検査では膵頭部に低吸収域な腫瘤を認め,造影CTでは著明な濃染を示した. MRI検査ではT1強調像で低, T2強調像で高信号を示した. ERPでは膵頭部で主膵管の圧排,偏位を認めた.血管造影検査では腫瘍部位に腫瘍濃染像と血管増生を認めた.以上から膵内分泌腫瘍を疑い血中ホルモンを測定したところソマトスタチン16pg/mLと,軽度の上昇を認めた.ソマトスタチン産生非症候性膵内分泌腫瘍を疑い,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.摘出標本では,膵頭部に27mm大の堺界明瞭な充実性腫瘍を認めた.病理組織学的所見では免疫染色において,腫瘍細胞のほとんどがクロモグラニン,ソマトスタチンに陽性であった.以上よりソマトスタチン産生非症候性膵内分泌腫瘍と診断された.本疾患は,比較的稀な疾患とされており,文献的考察を加えて報告する.
Databáze: OpenAIRE