Clinical observation of diabetic patients undergoing hemodialysis for more than 10 years

Autor: Nishio A, Toshiyuki Miyazaki, Masato Nishioka, Seishiro Tomei, Hiroshi Ohmae, Toru Iwasaki, Takefumi Matsuo, Yo Izumi, Hiroyuki Akiyama, Kazuro Kanazu, Yoshikazu Fujita, Takeo Goto, Hidetaro Mori, Hiroyuki Nagai, Hajime Ohsawa, Jeongsoo Sin, Rumi Sakai, Masako Matsuo, Takashi Sakurai, Kiyo Tanaka, Haruki Ohue, Toshitake Motohara, Minoru Sakai, Shouei Matsumoto, Kazushige Ejiri, Seishi Inoue, Kunihiko Yoshiya
Rok vydání: 2003
Předmět:
Zdroj: Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 36:179-184
ISSN: 1883-082X
1340-3451
DOI: 10.4009/jsdt.36.179
Popis: 兵庫県下における10年以上の透析療法を受けている糖尿病腎不全症例についてアンケート方式により, その病態像の検索を試みた. 全症例1,119中, 非糖尿病例1,089名に対して, 糖尿病例は30例であった. 年齢は62.5±8.0歳, 透析歴15±4.3年であった. 血圧のコントロール, 血糖HbA1c, 栄養状態もほぼ良好な状態を維持していた. また副甲状腺機能亢進症の指標としての血中infact PTH値は広範囲にわたっており, 平均値は対照の非糖尿病群より低下傾向を認めたが有意ではなかった. 副甲状腺亜全摘術症例は30例中4例に認められた. 手根管症候群は9例で, うち7例が手術を受けていた. 破壊性脊椎関節症は2例に認められていた. 網膜症は全例に認められたが視力喪失は僅か2名であった. しかし, 大血管および末梢血管障害の頻度は, すでに報告したごとく, やはり高率に認められた. 以上の結果より, 糖尿病腎不全患者の透析療法による延命効果は近年に至り, 極めて良好な成果をあげており, 諸家の指摘したごとく, 透析スタッフの本疾患に対する優れた対応の進歩が窺われる次第である. 今後本疾患の治療を含めて治療困難な病態に対して, 多面的な視点からの対応により, 透析療法のさらなる効果が望まれる.
Databáze: OpenAIRE