A Case of Primary, Diffusely Infiltrating Signet-ring Cell Cancer of the Colon

Autor: Y. Kurosaka, M. Kiriyama, K. Nishizima, H. Itohu, T. Ii, S. Takegawa, Y. Kojima, K. Watanabe
Rok vydání: 2003
Předmět:
Zdroj: Nippon Daicho Komonbyo Gakkai Zasshi. 56:245-250
ISSN: 1882-9619
0047-1801
DOI: 10.3862/jcoloproctology.56.245
Popis: 症例は65歳女性で,臍部を中心にさし込むような腹痛を自覚し来院した.左上腹部に可動性のない手拳大の腫瘤を触知し,精査加療目的に入院となった.注腸造影と大腸内視鏡検査で脾彎曲部に全周性の狭窄を認め,組織生検で印環細胞癌の診断が得られた.腹部CTで,脾彎曲部に胃体上部と左横隔膜に接する10×5cm大の腫瘤を認めた.上部消化管精査では異常なく,脾彎曲部の4型進行結腸癌と診断し手術を行った.腫瘍は著しい壁の肥厚と狭小を示すlinitisplasticatypeの癌で,周囲臓器への浸潤と多数の腹膜播種を認めた.横隔膜の一部を合併切除し,横行結腸と下行結腸の部分切除を施行した.組織学的に腫瘍は,印環細胞癌のみで構成されていた.患者は術後8カ月目に癌性胸膜炎および腹膜炎を発症し死の転帰をとった.自験例は脾彎曲部に発生した印環細胞癌のみで構成される典型的なlinitis plastica typeの大腸癌で,臨床的に稀な症例と思われたので文献的考察を加え報告した.
Databáze: OpenAIRE