Vitamin K deficiency caused by administration of cefazolin in a patient on chronic hemodialysis

Autor: Inoue K, Shuji Katoh, Natsuya Keira, Kazunori Ida, Satoshi Morimoto, Akira Shiomi, Masahiko Satoda, Kohji Terada, Hirotaka Tatsukawa
Rok vydání: 1995
Předmět:
Zdroj: Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 28:1565-1569
ISSN: 1883-082X
1340-3451
DOI: 10.4009/jsdt.28.1565
Popis: 慢性血液透析中に閉塞性動脈硬化症を合併し, 抗生剤投与によるビタミンK (VK) 欠乏のために著明な出血傾向を認めた稀な症例を経験したので報告する. 症例は70歳, 女性で, 糖尿病性腎症による慢性腎不全のため血液透析中であった. 右拇趾外傷後爪周囲炎となり右下腿の壊死をきたし, 当院整形外科に下腿切断のため入院した. 入院時より炎症に対してcefazolin (CEZ) 4g/dayが投与された. 入院1週間後, 出血傾向が出現し内科紹介となった. 検査所見では血小板数は正常であったが著明なプロトロンビン時間, 活性化部分トロンボプラスチン時間の延長とトロンボテスト, ヘパプラスチンテストの低下がみられた. 凝固因子は第II, VII, IX, X因子が著明に低下, 第V, VIII, XI, XII因子やvWFは正常であった. PIVKA-IIは著明に上昇していた. 以上から凝固系異常の原因としてVK欠乏が考えられた. 新鮮凍結血漿とビタミンK2製剤であるmenatetrenoneを20mg静脈投与し, CEZによるVK欠乏症の可能性を考え中止した. 新鮮凍結血漿とmenatetrenone投与翌日にはトロンボテスト, 凝固系検査やPIVKA-IIも正常化した. 右下腿切断術を施行されたが, 止血は容易で無事手術を終了した.
Databáze: OpenAIRE