A Resected Case of Recurrent Pulmonary Sclerosing Hemangioma

Autor: Shinichiro Mitsunaga, Hisami Yamakawa, Yutaka Yamaguchi, Mitsutoshi Shiba, Emiko Odaka, Toshitaka Ogawa
Rok vydání: 1993
Předmět:
Zdroj: Haigan. 33:281-287
ISSN: 1348-9992
0386-9628
Popis: 肺硬化性血管腫の術後再発例を経験したので報告する. 症例は41歳女性. 胸部X線写真で左上肺野に銭型陰影を指摘され, 経皮的針生検で肺硬化性血管腫と診断された. 腫瘍摘出術が施行され, 摘出標本でも同様の病理診断がなされ悪性所見は認められなかった: 2年後, 再び同部位に銭型陰影が出現し増大傾向を示した. 経皮的針生検により前回と同様の診断が得られたので肺部分切除術が施行された. 初回および再発時の病理組織像を比較検討すると, 両者とも乳頭状増生を示す部分と充実性部分から成る特徴的な組織像を呈しており, 核異型, 分裂等の悪性所見は認められなかった. 再発時の組織像では初回に比して充実性部分の硬化像が少なく胞体の明るい細胞が多く認められた. また, ケラチンおよびサーファクタントアポプロテインを用いた免疫組織化学の結果より, 乳頭状部分を被覆する細胞はII型肺胞上皮細胞への分化を示すものと考えられ, 電子顕微鏡所見でも裏付けられた. 本例は肺硬化性血管腫の病因の解明の一助になるものと考えられる.
Databáze: OpenAIRE