A case of clear cell adenocarcinoma of the vagina

Autor: Satoshi Takakura, Nobuyuki Hiruta, Miharu Yamaguchi, Noriaki Kameda, Kazunori Ochiai, Ikuyo Yasue, Misako Toba, Takayo Kobayashi
Rok vydání: 1998
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 37:240-243
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.37.240
Popis: 膣原発の明細胞腺癌を経験したので報告する.症例は不正性器出血, 排尿障害を主訴とした40歳の女性.膣前壁に易出血性の腫瘍が認められ, 病理学的検索が行われた.細胞診では, 腫瘍細胞はシート状あるいは乳頭状の集団として認められた.細胞質はライトグリーン淡染性で広く, 核には大小不同が目立ち, 微細穎粒状のクロマチン, 1個ないし数個の明瞭な核小体を有していた.裸核状の大型細胞の混在もみられた.明細胞腺癌が疑われたが, hobnail cellは明らかでなかった.組織学的には腫瘍細胞は淡明で比較的豊富な胞体と核小体の目立つ核をもち, 主として乳頭状, 部分的には管腔形成性あるいは充実性に増殖していた.乳頭状部分にはhobnail cellも見出された.胞体にはグリコーゲンと考えられるPAS染色陽性細穎粒が認められた.鼠径部リンパ節生検にて転移が確認されたが, 種々の画像検査, 膀胱鏡, 子宮および尿細胞診にて転移性腫瘍が否定され, 膣原発明細胞腺癌と診断された.
Databáze: OpenAIRE