Usefulness of local urokinase-thrombolysis and massage (UKTM) therapy for patients with clotted blood access for hemodialysis

Autor: Hirohisa Miwa, Kenji Kubota, Eriya Kikawada, Narumi Ogawa, Kimi Yasuoka
Rok vydání: 1997
Předmět:
Zdroj: Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 30:869-871
ISSN: 1883-082X
1340-3451
Popis: ブラッドアクセスの血栓性閉塞は最も多い合併症だが, ウロキナーゼ (UK) を使用する経皮血栓溶解療法に局所のマッサージを併用するウロキナーゼマッサージ法 (UKTM) を施行し, 高率に再疎通を得て, 緊急手術を回避できたので, その方法を報告する.血栓溶解剤に禁忌のない22例35回に施行し, 平均年齢62.5歳だった. UKTMの方法は, 脱水補正後に, 上肢を完全駆血し, 生食20mlに溶解したUK 9-12万単位を血栓内に注入して滞留させ, 血栓を用手的に破砕する. 20分後血流を再開し, 再疎通すれば待期的に血管造影, 再疎通しなければさらにUK 12万単位/20mlを2時間かけて持続動注する. これで再疎通しないときは緊急手術をした.自己血管11回, 人工血管24回に施行され, 総UK投与量は平均18万単位だった. 再疎通率は全体で71.4% (25/35), 人工血管で75% (18/24), 自己血管で63% (7/11) だった. 再疎通成功群では, 9回で血管造影が施行され, うち7回で狭窄病変を認めず, 閉塞原因としては脱水や圧迫が推定された. 2例中1例は経皮血管拡張術, 1例は狭窄部切除兼自己血管再吻合がなされた. 合併症として皮下出血96%, 局所疼痛92%, 表皮剥離2.9%, 再閉塞5.7%が見られたが, UKによる出血や肺塞栓は見られなかった.UKTMにより, 71.4%に再疎通が得られて緊急手術が回避できただけでなく, 人工血管の血栓性閉塞にもUKTMが有効であることが示された. UKTMはアクセス血栓性閉塞時の第一選択治療法として容易にかつ安全に施行でき, 緊急手術が避けられ, 閉塞原因を評価する時間を稼ぐことができる, 有用性の高い治療法であるといえる.
Databáze: OpenAIRE