The Therapeutic Strategy of Submucosal Esophageal Cancer by Clinicophathological Findings and Lymph Node Metastasis

Autor: Masahiro Nishikawa, Nobuyasu Takada, Yoshinori Tanaka, Kennichirou Fukuhara, Masashi Takemura, Hiroaki Kinoshita, Eiki Okuda, Masakatsu Ueno, Harushi Osugi, Satoru Kishida
Rok vydání: 2001
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 34:1695-1701
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.34.1695
Popis: 食道粘膜下層癌の治療方針を臨床病理学的因子・リンパ節転移の状況より検討した.対象と方法:3領域リンパ節郭清術を施行した症例のうち主病巣の病理組織学的検索でpT1bであった50例を用いた.結果:リンパ節転移は18例にみられ, 転移陰性32例に高分化型扁平上皮癌, 脈管侵襲陰性例が多かった. 多変量解析では脈管侵襲の有無がリンパ節転移に最も関与した因子であった. 総郭清リンパ節2532個中63個に転移を認め, 長径10mm以下は41個・6mm以下は19個であった. 9mm以下のリンパ節で, 肉眼的転移判定は困難であった. リンパ節再発が2例, 血行性転移が3例にみられ, 5年生存率は84%で, 脈管侵襲陽性例の生存率が有意に悪かった.結語:粘膜切除可能なpT1b 食道癌には診断的粘膜切除を行い, 高分化型扁平上皮癌で脈管侵襲陰性の場合はリンパ節転移の可能性が低いが, これ以外の症例には追加治療としてリンパ節郭清が必要である.
Databáze: OpenAIRE