Undifferentiated Sarcoma of the Liver in an Adult. A Case Report

Autor: Tohru Yamazaki, Hisashi Hirosawa, Keiichi Muraoka, Naotaka Kadoya, Wataru Fukushima, Hiroshi Itoh, Katsuhiko Saitoh, Ryouhei Izumi, Teisuke Hirono, Itsurou Terada
Rok vydání: 2000
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 33:487-491
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.33.487
Popis: 患者は24歳の男性. 主訴は右季肋部痛で, 血液検査ではCEAとAFPが高値を示した. 超音波では肝右葉前区域を占める腫瘍を認め, 内部には嚢胞様病変を多数認めた. CTでは径15cmの腫瘍のほとんどが早期より造影されたが, 一部に壊死を疑う造影不良な領域を認めた. 血管造影では, 腫瘍はhypervascularで動静脈瘻の形成を認め, CT門脈相では広範な陰影欠損領域内に取り込まれた門脈枝を認めた. 肝血管肉腫を疑い肝右葉切除術を施行した. 切除標本では充実性の腫瘍内に血液と粘液様物質の貯留した嚢胞があり変性壊死を伴っていた. 組織学的には短紡錘形異型細胞が増殖し, 拡張した胆管や門脈が介在し, 特定の構造分化を示さないが一部に硝子滴が認められ肝未分化肉腫と診断された. 免疫染色では神経や筋および血管系のまーかーは陰性でCD34のみが強陽性であった. 本疾患はまれであり, CT門脈相やCD34免疫染色が新しい診断方法になりうると考えられたので報告する.
Databáze: OpenAIRE