Improving the Efficiency of the Process of Making Paperboard with Paper Additives

Autor: Hiroyuki Koshio, Kenji Sakai, Naho Murata, Shohei Mitsui
Rok vydání: 2011
Předmět:
Zdroj: JAPAN TAPPI JOURNAL. 65:138-142
ISSN: 1881-1000
0022-815X
DOI: 10.2524/jtappij.65.138
Popis: 板紙の生産性向上のため,濾水性を向上させるには,濾水剤により適度なフロックを作ることが有効である。しかしながら,更なる歩留や濾水の向上を求めて,濾水剤用ポリマーの単純な高分子量化を行うと,過度に繊維を凝集させてしまい,地合が荒れるだけでなく,逆に乾燥性や搾水性の悪化が生じたり,紙力に対して悪影響を及ぼすケースがある。 上記課題に対し,弊社では板紙用濾水剤として単純な高分子量化ではなく独自の合成技術により,ハイモロックFR-740を開発,上市している。さらに歩留剤開発で培った技術も応用し,新規濾水剤(ディスパージョン(DR)タイプとFRタイプ)も開発した。 FR-740等FRタイプの濾水剤は,特殊な分散型複合化高分子ポリマーである。非常に幅広い分子量分布や電荷密度を実現しており,凝集作用主体の高分子量成分から,凝結作用主体の低分子量成分まで持ち合わせている。その結果,過度に凝集せず締まった均一なフロックを形成する。よって,濾水を向上させつつ,直鎖型高分子カチオンポリマーよりも地合や乾燥性の良いフロックを形成することができる。 さらに板紙の多様な条件にも対応するために,DRタイプの新規濾水剤は,FR-740よりも凝集力を高めながら歩留剤より凝集力を低め,分子内相互作用を利用して直鎖型ポリマーと異なった特徴を示すように設計した。紙力等への悪影響を軽減し,濾水性と乾燥性において優れた性能が期待できる。本稿ではFR-740,及び新規濾水剤の,板紙に対する効果について報告する。
Databáze: OpenAIRE