Distribution and Structure of Lymphatics in the Human Diaphragmatic and Mediastinal Pleura

Autor: Satoshi Masada, Shigeo Uchino, N Kawate, Yoichi Nakamura, Masayuki Noguchi, Chimori Konaka, Yoshio Ebihara, Yasushi Matushima, Harubumi Kato, Haruhiko Nakamura
Rok vydání: 1995
Předmět:
Zdroj: Haigan. 35:875-882
ISSN: 1348-9992
0386-9628
DOI: 10.2482/haigan.35.875
Popis: 壁側胸膜のリンパ管分布の検索は, 肺癌の進展過程における胸膜播種や悪性胸水貯留といった予後不良因子を解明する上で必須の課題と考えられている.今回著者らは剖検献体を用いて酵素組織化学法でリンパ管の分布を, 樹脂包埋切片の光顕, 透過電顕および走査電顕による観察でその構造を検索した.リンパ管はいずれも中皮直下の結合組織中から始まり, 胸膜が覆う部位により分布密度に差はあるが直ちにリンパ管網を形成していた.このリンパ管網から出たリンパ管は次第に深部へと走行し, 横隔胸膜では筋層直上で筋線維と平行に走る集合リンパ管へ連続し (1) 胸骨下部 (2) 肋骨の付着部 (3) 脊椎との接合部 (4) 大動脈裂孔 (5) 食道裂孔へと走行していた.縦隔胸膜ではリンパの排導部位は (1) 胸骨上部・下部 (2) 心膜の反転部 (3) 肺門部 (4) 大動脈裂孔 (5) 食道裂孔であった.また, 走査電顕観察で横隔胸膜筋部の中央にstomaがごく少数ながら観察された.
Databáze: OpenAIRE