A CASE OF ENDOMETRIOSIS OF THE RECTUM WITH REGIONAL LYMPH NODE METASTASIS

Autor: Masayuki Yasutomi, Jinnichi Hida, Tadao Tokoro, Kiyohiko Inoue, Takehito Yoshifuji, Kiyotaka Okuno
Rok vydání: 2004
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 65:218-221
ISSN: 1882-5133
1345-2843
Popis: 症例は47歳,女性.平成9年5月市民検診で便潜血反応陽性を指摘された.注腸X線造影検査にて下部直腸後壁に粘膜面不整像を認めた.大腸内視鏡検査では肛門縁より10cmの部位に壁外性圧迫,粘膜下腫瘍を認めた.生検を施行したが再生上皮に覆われたびらん状の大腸粘膜組織であった.経過観察とし2カ月後再検査を施行した.同部位に前回より増大する壁外性圧迫,粘膜下腫瘍を認めた.悪性疾患を否定できず, 11月18日直腸粘膜下腫瘍の診断で低位前方切除術+左卵巣合併切除術を施行した.病理組織学的には粘膜下層から筋層に子宮内膜間質細胞が認められた.直腸間膜リンパ節内にも子宮内膜組織を認めた.腸管子宮内膜症で所属リンパ節に病変を伴うものは極めて稀な疾患である.腸管子宮内膜症のなかには比較的短期間に腫瘤が増大し,所属リンパ節迷入をきたして,悪性腫瘍との鑑別が困難である症例が存在することを若干の文献的考察を加えて報告した.
Databáze: OpenAIRE