On the Yearly Deviations of Injuries to the Soy Bean Caused by the Soy Bean Pod Borer, Grapholitha glycinivorella MATSUMURA
Autor: | Shigeru Matsumoto, Tsuyoshi Kurosawa |
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Rok vydání: | 1958 |
Předmět: | |
Zdroj: | Japanese journal of applied entomology and zoology. 2:93-99 |
ISSN: | 1347-6068 0021-4914 |
DOI: | 10.1303/jjaez.2.93 |
Popis: | 1) 北海道内5か所の被害粒率を15か年にわたってみると,場所間の相関は認められなかった。このことから被害の年変動の要因は全道を支配するような規模のものでないと言える。2) 札幌市における約20か年の被害粒率の変動を6品種についてみるに,結莢期が互いに近い品種間では相関が認められたが,結莢期の離れている品種間では相関がみられなかった。このことからは,成虫発生量の多少が被害の変動の原因にあるとは考えられない。3) 上記資料において感温性の弱い品種は7月気温と被害粒率の間に負の相関が認められたが,感温性の強い品種ではこの相関がみられなかった。これは7月高温によって成虫発生期が早くなるためであると考えれば理解できる。このことから,成虫発生期と大豆開花期の相対的関係の変化が被害粒率の年変化の一因となっていることが推察できる。4) 帯広市では,品種によって前年9月または当年8月の気温と被害粒率の間に正の相関が認められた。この相関は札幌では認められなかった。5) 最近の2か年は全道的に被害が激減したが,これは成虫発生量激減のためと考えられる。6) 以上のことから被害粒率の年変化に関する要因は所によりまたは品種により異なるものであり,あるいは要因の力が所によりまたは品種によって異なるものであると言えよう。 |
Databáze: | OpenAIRE |
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