Two Cases of Pancreatic Pseudocyst Involving the Spleen

Autor: Naoki Ishizaki, Meguru Yoshimine, Akira Taira, Ryohei Ishibe, Koki Tanaka, Kazuhiko Yamada, Akihiro Nishimura, Jun Matsumoto
Rok vydání: 1992
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 25:2421-2425
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.25.2421
Popis: 脾内に発生した膵仮性嚢胞の2手術治験例を経験した. 症例1は27歳の男性で, 約10年間の飲酒歴を有していた. 術前診断は脾嚢胞で開腹したが, 膵尾部の強い炎症性癒着を認め膵尾部・脾合併切除術を施行した. 嚢胞内容液のアミラーゼ値が63,600So.Uと高値を示し, また病理組織学的にも脾内膵仮性嚢胞と診断された. 症例2は40歳の男性で, 飲酒歴は約20年であった. 術前, 腹部エコーなどにより脾内嚢胞を発見され, エコーガイド下に穿刺ドレナージが施行された. 嚢胞内容液のアミラーゼ値が162,780So.Uと高値であったため, 脾内膵仮性嚢胞と診断し, 膵尾部・脾合併切除術を施行した. 本症はまれな疾患で, 本邦では教室例を含めて27例の論文報告をみるのみである. また, 嚢胞穿刺により本症を診断しえたものはわれわれの1例を含めて3例のみである. 本症の治療として膵尾部・脾合併切除術が第1選択である.
Databáze: OpenAIRE