A case of thyroglossal duct cyst combined with papillary carcinoma

Autor: Yuji Ohtsuki, Shunichi Manabe, Jun Iwata, Hiroshi Sonobe, Katsusuke Ohmori, Yuhei Okada, Shoichiro Sudo
Rok vydání: 1996
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 35:451-455
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.35.451
Popis: 乳頭癌を合併した甲状舌管嚢腫の1例について穿刺吸引および捺印細胞診所見と病理組織学的, 免疫組織学的検索結果について報告する.症例は64歳女1生で, 10年位前から存在していた前頸部腫瘤が次第に増大してきたために受診した.穿刺吸引細胞診により, 類円形核を有した異型細胞が孤立散在性ないし集塊状にみられ, 核内封入体の他にコロイドも認められたことから乳頭癌を合併した甲状舌管嚢腫が疑われた.摘出腫瘤は, 4×3×2cm大で周囲と癒着強く, 多結節状で割面は多房性であり, 1ヵ所で嚢胞内腔に向かう乳頭状増殖がみられ, 石灰化を伴っていた.捺印細胞診では, 核内封入体・核溝が明瞭な大型細胞がみられ砂粒体も認めた.組織学的にこの部は乳頭癌の像を示し, 多房性嚢胞とともに甲状腺組織も一部に併存したことから, 乳頭癌を合併した甲状舌管嚢腫と診断した.免疫組織学的には通常の乳頭癌とは若干の染色性の相違が観察された.穿刺吸引細胞診により乳頭癌は確実に診断し得るので, 甲状舌管嚢腫症例では癌の合併を念頭に置いて臨むことが重要であろう.
Databáze: OpenAIRE