A CASE OF INTRAHEPATIC CHOLANGIOCARCINOMA FOLLOWING TRANSDUODENAL SPHINCTEROPLASTY

Autor: Kosuke Okamoto, Natsuki Tokura, Hironori Kaneko, Fumie Ihara, Tadaaki Shiba, Yuichiro Otsuka
Rok vydání: 2003
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 64:2845-2849
ISSN: 1882-5133
1345-2843
DOI: 10.3919/jjsa.64.2845
Popis: 症例は63歳,男性.総胆管結石症のため19年前に経十二指腸乳頭括約筋形成術およびTチューブドレナージ術を受けた.逆行性胆管炎を繰り返した後,腹部超音波検査にて肝左葉に径9cmの腫瘍を認めたため入院となった.血中CA19-9は1, 272.5U/mlと上昇していた.腫瘍はCTにて不規則に造影される低吸収域として,血管造影では乏血性の腫瘍としてみられた.内視鏡的逆行性胆管造影では左側肝内胆管の狭窄像を認め,肝内胆管癌を疑い肝拡大左葉+S1切除兼胆管切除,右肝管空腸吻合術を施行した.病理診断は肝内転移を有する末梢型の中分化型胆管細胞癌であった.随伴する慢性胆管炎と肝内結石は腫瘍発生の誘因として考えられた.術後経過は良好であったが, 17カ月目に再発のため死亡した.経十二指腸乳頭括約筋形成術による乳頭機能廃絶のため招来される逆行性胆管炎は胆管癌発生との関与が指摘されており,経過観察には十分な注意を要する.
Databáze: OpenAIRE