A CASE OF RETROPERITONEAL MATURE TERATOMA IN AN ADULT MALE

Autor: Mitsuhiro Morikawa, Yasuo Hayashi, Takeshi Watanabe, Hirohide Sato, Shigeho Iida
Rok vydání: 2009
Předmět:
Zdroj: Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 70:243-248
ISSN: 1882-5133
1345-2843
Popis: 症例は65歳,男性.検診の際に上腹部腫瘤を指摘され来院.CTおよびMRIで左上腹部に約19cm大の腫瘤を認めた.内部は大部分が脂肪組織様の濃度を示し,一部に石灰化成分や軟部組織を有していた.腫瘤により胃は左側・尾側に圧排されており,膵臓は尾側・背側に圧排を受けていたが,明らかな浸潤所見は認められなかった.膵上縁の後腹膜から発生した成熟奇形腫と診断し手術を実施した.腫瘤は膵上縁の後腹膜を首座として膵体部と強固に癒着しており,膵体尾部の合併切除を必要とした.病理学的所見では成熟奇形腫で悪性所見は認められなかった.なお,明らかな膵への浸潤所見は認められなかった.奇形腫が成人男性の後腹膜に発生した例は非常に少ない.過去の報告をみると,成熟型といえども剥離困難な例も少なくなく,良・悪性の鑑別が困難な場合もあり,術前には周囲臓器の合併切除を念頭に置いて準備をすすめるべきであると考えられた.
Databáze: OpenAIRE