Fundamental studies on waterfront revegetation. 2. Allelopathic potential of interspecies which affects the elongation rate of root

Autor: Sachiko Nishimura, Junkoh Maruyama, Taizo Uchida
Rok vydání: 2001
Předmět:
Zdroj: Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology. 27:436-440
ISSN: 1884-3670
0916-7439
DOI: 10.7211/jjsrt.27.436
Popis: レクリエーションや景観美あるいは動物群集に対する生息環境への配慮から, 近年の水域緑化には, ヨシ (Phragmites australis Trin.), フトイ (Scirpus tarernaemontani Gmel.), マコモ (Zizania latifolia Turcz.) およびガマ (Typha latifolia L.) 等の湿生植物が共に植栽されている。そこで本研究では, 上記種の植栽に関する一配慮を種間の他感作用に基づき提唱することを目的とした。種間の他感作用は, 各種小苗を単植した根箱を作成後, これらの根箱を接触させることで変化する根の伸長速度から検討した。一方で, 根箱の接触時に, 幾種もの化合物を吸着除去するフィルターにより根箱の問を分断する実験も行った。結果は以下の通りであった。ヨシ: マコモあるいはガマの生育する根箱と接触させた際に根の伸長速度が有意に低下した。フトイ: ヨシあるいはガマの生育する根箱と接触させた際に根の伸長速度が有意に低下した。マコモ: フトイあるいはガマの生育する根箱と接触させた際に根の伸長速度が有意に低下した。ガマ: 他種が生育する根箱と接触させた際にも根の伸長速度は有意に低下しなかった。根箱の問をフィルターにより分断した結果, 分断しない場合と比較して根の伸長速度を有意に低下させない種の組み合わせが増加した。以上から, 上, 種間には, ある種の化合物を分泌することで他種根の伸長を阻害する他感作用があると推察された。したがって, 上, 種根の伸長成長を考慮すると植栽には十分な間隔を確保する等の配慮が求められた。
Databáze: OpenAIRE