Present status of allergic diseases in rural area in Nagano prefecture. Statistical investigation of patients who visited department of allergy, Saku Central Hospital from 1977 to 1983
Autor: | Hiroya Ohyama, Yuzuru Kambe, Toshihiko Hori |
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Rok vydání: | 1986 |
Předmět: | |
Zdroj: | JOURNAL OF THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE. 35:9-15 |
ISSN: | 1349-7421 0468-2513 |
DOI: | 10.2185/jjrm.35.9 |
Popis: | 昭和52年より58年までの7年間の外来初診患者についての臨床統計調査より, 長野県農村地帯のアレルギー性疾患の現状について以下のような点が明らかにされた.1. 年度別初診患者数, 総患者数はともに調査期間を通じてほぼ一定であった.2. 疾患別では, アレルギー性鼻炎の占める割合いが年とともに増加傾向を示した. 他方じん麻疹, アトピー性皮膚炎, 接触性皮膚炎などの皮膚疾患はやや減少傾向を示した.3.アレルギー性鼻炎増加の主因は花粉症患者の増加によるものと考えられた. その主な原因花粉としては, 樹木花粉ではスギ, シラカバ, クルミ, 牧草花粉ではカモガヤ, オオアワガエリ, 雑草花粉ではヨモギ, ブタクサ, アキノキリンソウなどがあげられた.4. 気管支喘息の患者数は年度によりかなり増減が大きかった. 患者の大部分は小児期に発症した者で, おもな原因はダニおよびハウスダストであり, 農村部で問題になると思われた真菌類の感作例は減少傾向を示した.5. 食物性アレルギーがやや増加しつつあり, その中では卵白, 牛乳についてダイズ, ソバなどが主要な原因であった.6. 農業に直接ないし間接的に関連したアレルギー性疾患は花粉症5種, 気管支喘息3種が認められた. 中でも人工授粉作業によるリンゴおよびナシ花粉症が, 今後もっとも重要な研究課題になるものと思われた. |
Databáze: | OpenAIRE |
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